有名な幽霊伝説『白い貴婦人(White Lady・Weiße Frau)』について

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※元サイト「りんごのさら」より移動させました。

「ウマ娘プリティダービー」のエイシンフラッシュちゃんが急にオカルトネタを話し出して、「ドイツ 心霊スポット」のGoogle検索順位1年以上1位を保持し続けている僕に運営さんからネタを提供してもらっていると勘違いしちゃったので、白い貴婦人についてアレコレ調べてみました。

目次

白い貴婦人 英語: White Lady(ホワイト・レディ)、ドイツ語: Weiße Frau(ヴァイセ・フラウ)

古い城館などに出現するという、ヨーロッパ各地で語り継がれる幽霊の伝説。
「白い女」とも呼ばれる。

日本語版Wikipedia 最終更新 2021年10月20日版

日本語版Wikipediaにはオーストリアとチェコしか記載がないので、英語版とドイツ語版で見てみましょう。

White Lady(ホワイト・レディ) 

こちらの章は、英語版Wikipedia 最終更新2022年3月11日版の著者訳です。

ホワイト・レディ(別名:woman in whiteウーマン・イン・ホワイト)は女性タイプの幽霊。
彼女は長いストレートヘアで、一般的に白いドレスか、それに似た衣服を着ている。
農村部や悲しい伝説・民話があるエリアで報告されている。
ホワイト・レディ伝説は世界中の多くの国で見つかっている。
一般的に、「不慮の死」「殺人」「自殺」と、「夫やフィアンセに裏切られる」「夫やフィアンセを失う」「片想い」の伝説が多い。

記載のある国

ブラジル
カナダ
チェコ
エストニア
ドイツ
ハンガリー
アイルランド
日本
マルタ
オランダ
フィリピン
ロシア
セルビア
スイス
タイ
UK(イギリス・ウエールズ)
アメリカ

人気のある中世の伝説では、家族の誰かが亡くなる直前の家に、ホワイト・レディが昼夜現れるという伝説があります。
彼女たちは死の前後、写真の中にも現れます。
この霊は故人の祖先の幽霊と見なされていました。

日本

日本って、「ホワイト・レディの話あったっけ?」と思ってましたが、記載をみて納得しました。

日本の民話で、幽霊や怨霊は多くの場合、長い黒髪と白いドレスの女性として描かれています。
一般的に霊は死んだ状態で現れるためであり、日本の文化では、人々は白い着物を着て埋葬されます。
この描写は、日本の怪談や、「リング」「呪怨」などの映画によって世界中に定着しました。

白い着物(服)を着た女の幽霊ね!
めちゃめちゃベタなオバケやん!

Weiße Frau(ヴァイセ・フラウ)

こちらの章は、ドイツ語版Wikipedia 最終更新2022年3月11日版の著者訳です。

ヴァイセ・フラウは、ヨーロッパの貴族や名門の家の城に出没したと言われている幽霊です。
最も古い報告は15世紀ものであり、17世紀に「幽霊を信じる概念」が最も広まりました。
ヨーロッパの民話の他の女性の幽霊、例えばアイルランドやケルトの「バンシー」との類似点はありますが、ヴァイセ・フラウは、近世の高貴な文化でのみ発生し、典型的な事例です。
16世紀の宗教改革の時代の奇跡信仰は、紋章やdescentディセント伝説のように、性別の意味を強調することができる地位の属性に幽霊を作りました。
ホーエンツォレン家のヴァイセ・フラウが特に有名です。
ヴァイセ・フラウはたびたび女性の祖先の霊として考えられています。
一般的に、彼女を不機嫌にさせない限り(おそらくゴーストバスター的な除霊やバカにした発言や言動をとるようなことを指すと思われる)、悪霊や危険な霊ではありません。
しかし、ヴァイセ・フラウは「家族の災害」特に「家族の死」を告げるものであるため、ヴァイセ・フラウが出ると多くの場合、人々は恐怖します。
「家族の災害」や「家族の死」を告げる場合、ヴァイセ・フラウは時々黒い服を着ていることもあります。
ヴァイセ・フラウについての伝説は今日でも民話として広まり、現代のメディアでも扱われています。

文中に出てくる「ディセント伝説」を調べても全く分かりませんでした。
日本で特別な別の言い方をしている宗教改革にまつわる話かキリスト教の聖書に出てくる話なんでしょうか?
もしご存知の方はコメントやTwitterのDMなどで教えて頂けたら嬉しいです。

ドイツ・ミュンヘンに本社を置く南ドイツ新聞社が発行する日刊新聞『南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)』のWeb版にも記事が載っているほど有名な伝承なのです。

https://www.sueddeutsche.de/muenchen/ebersberg/ebersberger-forst-weisse-frau-mythos-1.3322529

記載のある国

ドイツ
エストニア
スロバキア
オーストリア
フランス
イギリス

英語版とラインナップが違いますね。
スロバキア・オーストリア・フランスが入ってドイツ・エストニア・イギリスのみ一緒ですね。
Wikipediaは無料だし、誰でも書き込み出来るし、全て正しい内容とも限らないし、この辺りの不整合やばらつきは仕方ないですね。
ヴァイセ・フラウに関してはドイツ語版は比較的出典が超多いので信憑性は日本語版に比べると、あるという前提で訳しています。

他国の白い貴婦人

ドイツ語版のWikipediaの他国の白い貴婦人は場所がスッキリまとめられているので、こちらもご紹介します。

ハープサル大聖堂(エストニア)Haapsalu Cathedral

教会の礼拝堂の中央の窓に白い貴婦人が毎年現れる。 この伝承に基づき、毎年8月に満月の下、お城で音楽祭「白い貴婦人の時代」(Valge Daami Aeg ヴァルジ・ダーミ・エーグ)が開催されます。

レボチャの町の壁と市庁舎(スロバキア)Levoča’s town wall and town hall

JuliannaKorponay-Géczy(1680–1714)という女性が、ここの白い貴婦人と言われており、最も知られています。 
ブラチスラヴァの旧市街とボイニツェ城にも白い貴婦人伝説があります。

バーンスタイン城(オーストリア) Bernstein 

オーストリアで最も有名な白い貴婦人伝説が、ハンガリー国境近くのお城バーンスタインの礼拝堂で祈っていると言われています。

ルエルボーの遺跡(スイス)ruins of Rouelbeau

現在のジュネーブ州メイニエにある城、クリスマスの夜に美しく、ティアラを身に着けている白い貴婦人が現れると言われている。

ダン・ブランシェ(フランス)dame blanche 

フランスで白い貴婦人は「ダン・ブランシェ dame blanche」と呼ばれており、数多くのお城や宮殿で現れます。

シャトーダルレンプ城跡(Château de Arlempdes)
フジェール・シュル・ビエーヴル城(Château de Fougères-sur-Bièvre)
ホーエンブール城跡(Château de Hohenbourg)
シャトードランドルヴィル(Château de Landreville)
モルテマー修道院(L’Abbaye de Mortemer
ポアンセ城(Château de Pouancé))
ピュイローラン城(Château de Puilaurens)
ピュイマルティン城(Château de Puymartin)
トレセソン城(Château de Trécesson)

ホワイトレディ (UK)White Lady

ハントリー城(スコットランド)Castle Huntly
サムルズベリーホール(イギリス)Samlesbury Hall
ダーウェン墓地(イギリス)Darwen Cemetery
ベリーポメロイ城(イギリス)Berry Pomeroy Castle
オークハンプトン城(イギリス)Okehampton Castle

日本でもよくある怪談の中に出てくる「白い着物(服)を着た女の幽霊」。
世界中で出てくるなんて、幽霊を信じていない人もこれだけの事例を見れば「いるのかも」と思ったかもしれませんね。

英語版とドイツ語版はかなり文字量が多かったので、このくらいにします。
アクセスが伸びれば他の海外のオカルトサイトでも詳しく調べていこうと思っていますのでシェアしてくれたら嬉しいです。

なぜかアイルランドがWikipediaに載っていないけれど僕調べではマラハイド城に白い貴婦人が出るらしいので気になる方はこちらを読んでみてください。

https://caminaria.lingo54.com/ireland/hauntedplaces/

エイシンフラッシュちゃんが話していた「今なお城を守る女騎士」はエルツ城になります。
こちらに詳しく調べたのでぜひ読んでみてください。

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