魔女裁判の資料や道具もある【中世犯罪博物館】ードイツ・ローテンブルク

タイトル

『ファイナルファンタジー』、『ドラゴンクエスト』『進撃の巨人』『ベルセルク』 『Re:ゼロから始める異世界生活』など、RPGゲームや漫画で題材となる、中世ファンタジー世界。
実際にあの独特の世界観のようなダークな中世の世界を見てみたいと思いませんか?

そんな希望を叶えてくれるのが、中世の街並を残したドイツのローテンブルグにある「中世犯罪博物館」。
僕自身、1度だけの訪問では飽き足らず、数年後再度訪問してしまう程、強く惹きつけられる魅力をお伝えします。

目次

Mittelalterliches Kriminal Museum 中世犯罪博物館

公式HP(日本語)
https://www.kriminalmuseum.eu/?lang=ja

2015年「大阪文化館・天保山」で魔女をテーマにした『魔女の秘密展 ~ベールに包まれた美と異端の真実~』で絵画やまじない道具、魔女裁判に関する書物や資料、拷問道具、処刑道具など、一部展示がされていたのでご覧になったことがある人もいるかもしれません。

1000年の法律や法制度の重要な歴史が詰まった博物館。
拷問が行われていた時代※1、死刑、体罰、名誉刑※2などが言い渡されていた時代を伝えるため、法律文献・判決書・絵画・拷問器具など展示物2000点が納められている。

※1ドイツでは、死刑は1949年に廃止。旧東ドイツも1987年には死刑を廃止している。
※2名誉刑:犯罪者からその名誉に関わる権利や社会的地位を永久または一時的に奪うことにより、犯罪者に苦痛を与える刑罰。

施設の概要

開館時間:
10:00〜18:00(4月〜10月)
13:00〜16:00(11月〜3月)
※クリスマス前や年末年始は特別開館時間になるので公式サイトでご確認下さい。
入館料:7.50ユーロ(成人)4.5ユーロ(学生)
所在地:Burggasse 3-5, 91541 Rothenburg ob der Tauber
電話:+49 9861 5359

交通アクセス

ミュンヘン中央駅から乗換含め約3時間。
バイエルンチケットでREという列車に乗り二人で往復34ユーロでした。(2020年3月時点)

ローテンブルク・オブ・デア・タウバー中央駅から
「市街中心に向かい、徒歩で15分」
と公式サイトに記載されていますが、日本人の足の長さだと徒歩で20分オーバーでした。

下記「Omio(オミオ)」という交通予約サイトからなら日本語でチケットを購入可能。
最短ルート、最安ルートの検索も日本語で出来ます。

https://www.lingo54.com/whatisomio

https://www.lingo54.com/howtobookomioinjp

博物館の見どころ 

その1 アイアンメイデン Iron Maiden

アイアンメイデン

鉄の処女(てつのしょじょ)は中世ヨーロッパで刑罰や拷問に用いられたとされる拷問具。「空想上の拷問具の再現」とする説も強い。

Wikipedia 最終更新 2020年6月15日版

初めて見た時は、漫画『シャーマンキング』X-LAWSの隊長マルコ・ラッソのように叫びそうになりました。
もちろんジャンヌ様がお召しになっていた貞操帯もありました。

貞操帯

現代でもまだ世界各地で(もちろん日本でもですが)「女性の浮気」や特に「女性の不貞行為」に対して男性より厳しい刑罰や風評があるのはどうかと思うのです。
こういったものを見ると、男性の精子が一定期間出来なくなる薬とか、何があっても勃たなくなる薬など外科手術を含まずに不能になるような薬が開発されたらいいのにと思います。

その2 トゲの椅子

トゲの椅子

ちょっとブレてるのですが、映える。
写真に撮ると「いかにも」な感じがでます。
見た人をビビらせて、犯罪抑制効果もありそうですね。

その3 魔女に与える鉄槌

博物館のパンフレットより

ドミニコ会士で異端審問官であったハインリヒ・クラーマーによって15世紀に書かれた魔女に関する論文。
及び、『月刊ガンガンJOKER』で連載をしていた題材にした漫画。(胸糞系に分類される内容を含む)。
魔女狩りの話は、「人怖」要素が多すぎて調べすぎると病むぞ。

その4 拘束具

拘束具

ごく一般的な金属製の手枷や足枷の展示物。
この博物館へ2度目の訪問の時は、「兼業女王様」のお供で行ったのですが、「女王様」でも使用方法がわからないと困っていたのが下記写真2点。
上は1人用で、下は2人用。
皆さんはわかりますか?

拘束具
拘束具

一番大きい穴の部分に首、小さい二つの穴に手首を入れて使う木製の拘束器具でした!
昔の技術力では金属製より木製の方がコストも抑えられるし、小さな村でも作れそうですもんね。
女王様もショーなどの時に役立つアイデアがたくさん得られたそうです。

その5 辱めの仮面

仮面
仮面

恥辱刑
共同体のルールを犯した者を、町の広場のさらし台に縛り付け、それぞれの罪を象徴する「恥辱の仮面」や「恥辱の帽子」、「恥辱のマント」といったアイテムを着けて一定期間晒し者にし、市民の嘲笑を受けさせたもの。

Wikipedia 最終更新2021年4月5日 版

精神的苦痛を与えることを目的とする刑罰の一種なのですが、文化と時代が違いすぎて正直なんで恥ずかしいのか、自分にはちょっと理解出来ないです。

ただ、ベネチアの仮面とは違ったベクトルでたくさんの仮面が見れるので、仮面好きの僕としては推したい展示物。
もちろん『仮面ライダーシリーズ』を含めて仮面が好きだ!

その6 死刑執行人のマント

死刑執行人のマント

以前、死刑執行人は世襲制で特定の一族が数百年に亘って継承していた。
ドイツやフランスのような政治体制が何度も激変している国でも、ヨーロッパにおける死刑執行人は世襲制によって受け継がれてきた。
ヨーロッパの死刑執行人が、政変後にかつて死刑を宣告する立場だった人間の死刑を執行するという事例が歴史上相次いでおり、「死刑を宣告する為政者は変われど執行する処刑人は変わらず」という状態が続いていた。
死刑執行人が一種の被差別民として扱われ、就業や婚姻において強い差別を受け、特定の一族以外が死刑執行人に就くのを妨げていたことによる。

漫画やアニメの設定の参考になりそうな感じですが、世襲制の仕事って本人の適性の向き不向きや、生まれてから死ぬまで変えられないのが大変ですよね。
インドの「カースト制」など、現在でも政府は廃絶しようとしていますが、なかなかなくならない根深い問題が見えます。

令和になったのに、日本の法律制度や慣習が古くてまじでヤバいなって思うことも多い今日この頃。
ブラック校則とかブラック社則とか、「スクールカースト」など、東京オリンピック開催とか言ってる政府と制度、「まじウケるんですけど」って感じになります。
法律や法改正など考えることが多い博物館です。

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